かんくすの雑記帳・3冊目

最近は生存報告日誌になってます。

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父のこと

地震の翌日に父が死にました。
享年70才でした。

地震の日、私は会社のすぐ近くに住んでいるので、歩いて帰宅しました。
家族や親類達に無事であることをメールで連絡すると、弟から「父さんが
頭を打って倒れた。誰にも連絡がつながらない。どうしよう?」と返信が
きました。私はすぐに電話しましたが、地震のため電話回線がパンクして
いてつながりません。「落ち着け!お前は父さんに付いていろ!私は動け
ない。叔父さんに連絡する。状況が分かったらすぐに連絡しろ!」と返信
しました。その後、親戚達に状況を連絡し、弟からの続報を待ちました。

この時、既に小田急線が止まっており、タクシーや他の交通機関もマヒし
ていることはニュースで知っていました。しかも、私が親類達の連絡中継
地点になっていたので、動くに動けませんでした。

弟から次に連絡が来たのは、5時間後でした。携帯の電源が切れて、連絡
できなかったとのこと。母や親類達に緊急事態であることを報告し、私も
移動することにしました。時刻は午前0時を回っていました。

厚木近辺のタクシー会社8社全てに電話しましたが、どこもつながらず。
すぐに徒歩で本厚木駅に向かい、駅近くで信号待ちしていた空車のタクシー
を発見。埼玉県までと言うと、運転手は少し困ってましたが、無理押し。
東名高速道路が動いていたので、これなら午前2時頃には病院に着けると
思いましたが、首都高速が全面通行止め。下に降りると大渋滞が待ってい
ました。土地勘の無い場所だったので、運転手も裏道が分からず・・・。
結局、病院に着いたのは午前4時半過ぎでした。

救急センターに行くと、ベットで眠る父とその側に母が居ました。父の
身体には何本も管がつながれていました。父の手を握ると、まだ体温が
ありました。しかし、担当医から「もうこの状態では無理でしょう」と
言われました。父は午前8時に静かに息を引き取りました。

葬儀は私が喪主として全て取り仕切りました。父の葬儀を完全に成し遂げ
たかったからです。他の人に任せたくなかった。葬儀屋や菩提寺との打ち
合わせ、親類達への連絡、自分で出来るところは全て自分でやりました。
でも、まだ父が死んだという実感はありません。火葬場で骨も拾いました。
冷たくなった父の手や足の感覚も覚えています。でも、実感が無いです。

父は真面目が取り柄の男でした。常に家族、親類、社員のことばかり心配
して、自分のことはいつも後回しでした。ただ黙々と働き、しんどい思い
ばかりしてきたと思います。でも、そんな事は家族の前では一言も言いま
せんでした。

ここ数年は体力も落ちて毎日工場に行くのが厳しくなってきた、と母から
聞いていました。父に、もう工場は叔父達に任せて引退した方が良いとも
言いました。でも父は「今居る社員は、何十年も自分に付いてきてくれた
人達だから、この人達が無事定年になるまで続けたい」と言ってました。
このご時世で小さな町工場を維持することが、どんなに大変か私も知って
いたつもりです。実際、工場の規模は一時期の半分以下になってました。

父が死んだ日に社員の人達が家に来ました。父に向かって「社長、ありが
とう。社長、ありがとう」と何度も言って泣いてました。私にはただ頭を
下げることしか出来ませんでした。父がどれだけ信頼され、愛されていた
か分かりました。

お通夜は計画停電とぶつかり、ロウソクの灯りの中で行いました。母が
「倒れた時は地震、お通夜は停電。父さん、ついてないね」とポツリと
言いました。私は父の遺影に向かって「私はあなたを超える。だから、
安心してくれ」と心の中で誓いました。

父の葬儀は終わりましたが、次は四十九日があります。相続問題もこれ
からです。まだまだやることが沢山あります。でも、父も通った道です。
私も通れるはずです。必ずやりきってみせます。

自分は心が冷めているのか、はっきり泣けませんでした。父の葬儀の後は
感情が平坦になってます。顔は笑っても、感情が変化しません。嫌な奴に
なってます。頭のどこかで、今はこう反応するべきと指示が出ています。
時間が解決してくれるのでしょう。多分。

これからが本当の勝負です!!

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